既にそれは存在していたが、きちんとした名がつけられていなかった概念というものがある。
そうした概念に名がつけられると、途端にそれを認識しやすくなる。
例として「セレンディピティ」が思い浮かぶ。
マーケティング関連だと「記念日マーケティング」、「周年記念マーケティング」などがそうだ。
例えば「記念日マーケティング」を知ると、そういえば土用の丑の日もそうだと気づく。
「記念日マーケティング」と言えば日本記念日協会だが、実はこの日本記念日協会が「記念日マーケティング」と合わせて行なっているもう一つのマーケティングがある。
誰でもすぐ気づくことだが、日本記念日協会の記念日に関する記事には該当記念日の市場規模が含まれていることが多い。
これを、市場規模で認知度、注目度を上げる「市場規模マーケティング」と名付けよう。
以下の例は「記念日マーケティング」と「市場規模マーケティング」の合わせ技になっている。
以下の例は「市場規模マーケティング」のみの使用となっている。
以下の記事の冒頭にも書かれているのだが、独自に市場規模を集計し発表すると、それがよほど注目を集められそうにないものでない限りは、メディアからの問い合わせがくる可能性が高まる。私も独自集計発表したバレンタインチョコレートの市場規模、購入型クラウドファンディングの市場規模等でメディアからの問い合わせを受けた経験がある。
日本記念日協会がまさにそうなのだが、独自集計市場規模の発表が毎年の恒例行事になれば、それは毎年思い出してもらえる機会という意味では「記念日マーケティング」と同じ効果を持つと言える。
市場規模マーケティングは、発表する市場規模を使ってどのように注目度を上げるかが鍵になりそうだ。
上に示した「母の日」の記事も、そうした市場規模で注目度を上げるためのアイデアの一つと言えよう。