「節分のいわし」市場規模推計を実施(2022年)

一般社団法人 日本市場規模協会 市場規模総合研究所では、「節分のいわし」市場の長期動向を俯瞰するため、総務省「家計調査」二人以上の世帯の「いわし」(*1) への支出データをもとに市場規模を推計しました(*2)。

当推計では、1月〜2月における「いわし」への二人以上の世帯全体でみた日別の支出額(*3)から節分の日および節分の日前の突出部分の値を求め、これを「節分のいわし」への支出総額と想定、これを市場規模として算出しています(*4)。

また単身世帯についても参考値として市場規模を推計しております(*5)。

 

「節分のいわし」市場規模推移

二人以上の世帯
(億円)
前年比
(%)
単身世帯
(億円)
※参考値
合計
(億円)
※参考値
2000 9.95 1.31 11.26
2001 7.52 -24.4 0.89 8.41
2002 8.17 8.6 1.03 9.20
2003 10.59 29.6 1.10 11.69
2004 8.88 -16.1 1.09 9.96
2005 9.09 2.4 1.44 10.53
2006 9.03 -0.7 1.44 10.48
2007 7.38 -18.3 1.06 8.43
2008 7.45 0.9 1.14 8.59
2009 6.07 -18.5 1.25 7.33
2010 6.83 12.5 0.95 7.78
2011 6.60 -3.4 1.19 7.79
2012 6.21 -5.9 1.11 7.32
2013 6.03 -2.9 1.28 7.31
2014 6.81 12.9 1.30 8.11
2015 6.57 -3.5 1.12 7.69
2016 6.25 -4.9 1.34 7.59
2017 6.24 -0.2 1.10 7.34
2018 4.53 -27.4 0.89 5.42
2019 5.29 16.8 1.15 6.44
2020 4.64 -12.3 1.09 5.73
2021 4.13 -11.0 0.91 5.04
2022 2.82 -31.7 0.54 3.36

 

*1)「いわし」には、まいわしのほか、うるめいわし、きびなごが含まれます(たたみいわしは除く)。 出所:統計局ホームページ 家計調査 収支項目分類

*2) 関連記事:統計局ホームページ 家計調査 家計ミニトピックス「いわし」への支出

*3) 1世帯当たりの日別の支出額に世帯数(総務省「労働力調査」でみた、該当月における二人以上の世帯数)を乗じることで算出しています。

*4) 市場規模の算出にあたっては、データ工房 浅田昭司氏による 科学技術振興機構「情報管理 Vol. 54(2011) No. 9 統計情報活用への招待 第6回 家計の公的統計」の「3.1 クリスマスケーキの市場規模の推定」に記載された市場規模推定法をベースとして用いています。この記事を含む 連載記事:統計情報活用への招待 は各種統計情報を活用する上で大変有用です。

*5) 単身世帯については「家計調査」に上記二人以上の世帯の場合と同様の日別データがなく、唯一利用可能な四半期別データからも節分の日が含まれる1〜3月期の支出額の突出部分の値を求められないため、二人以上の世帯における市場規模に人口比(*6)と支出比(*7)を乗じることにより市場規模を算出しております。単身世帯における市場規模については、算出のもとにしている「家計調査」での単身世帯に対する調査サンプル数が少ないことが、年によるその値の変動に、二人以上の世帯における市場規模の場合より大きく影響している可能性があります。

*6) 単身世帯人口(総務省「労働力調査」でみた、2月における単身世帯数)を、二人以上の世帯人口(総務省「労働力調査」でみた、2月における二人以上の世帯数に、同月における二人以上の世帯の平均世帯人員数を乗じることで算出)で割ることにより算出しています。

*7)「家計調査」単身世帯の四半期別データにおける「いわし」への1〜3月期の1世帯人員当たり支出額を、「家計調査」二人以上の世帯のデータにおける「いわし」への1〜3月期の1世帯人員当たり支出額で割ることにより算出しています。